Forema Nature 野菜と鹿

鹿肉ドッグフードとアレルギー

最終更新日:
公開日:2021/06/28

健康路線のドッグフード市場が加熱しています。背景にあるのは愛犬の家族化に伴う健康志向、そして増え続けるペットの疾患/健康課題があります。

ここではForema で販売している無添加の鹿肉/猪肉ドッグフードのForema Natureシリーズのご紹介と、背景にある健康問題、特にアレルギーについて触れます。(ドッグフードと表記していますが、キャットフード用途でも使えます)

無添加ドッグフード Forema Nature シリーズ

Forema オリジナルのジビエウェットフード、Forema Nature(フォレマネイチャー)の一覧です。愛犬用、愛猫用、双方可能ですが、総合栄養食には該当しないため、併用してあげてください。

ジビエペットフード Forema Nature 鹿
野生の鹿肉のプレーン「Forema Nature 鹿」
ジビエキャットフード Forema Nature 猪
プレーンの猪ウェット 「Forema Nature 猪」

Forema Nature 腸内細菌
「Forema Nature 腸内細菌 鹿」
Forema Nature 冬虫夏草
「Forema Nature 冬虫夏草」

これらは基本的に、鹿肉/猪肉と寒天水のみで作られています。「Forema Nature 腸内細菌」は、乳酸菌素材と2種のオリゴ糖、「Forema Nature 冬虫夏草」は、国産の冬虫夏草(人工栽培)を配合しています。それ以外は無添加。もちろん保存料や着色料、香料などは不使用です。

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鹿肉ドッグフードが求められる本当の理由

ペット用 鹿肉切り落とし100gパック 北海道産
ペット用 鹿肉切り落とし100gパック

鹿肉そのものの需要が強い

Forema では、Forema Natureシリーズだけではなく、ペット用の鹿肉そのものも扱っています。こちらの需要も根強いです。

愛犬家の間では10年以上も前から鹿肉需要がありました。主な用途としては体作りや毛並みの改善で、著名なブリーダーさんらが導入していたという背景から、静かに流通していました。

が、近年の鹿肉需要はもっと切実なもの。いわゆるペットフード難民です。

ペットフード難民の存在

何を食べてもアレルギーが出てしまう、という個体が増えています。その都度フードを変え、食材を変え、それでもしばらくするとアレルギーが出始め、ついには食べられるものがなくなってしまった..。そんな理由で最後にたどり着いたのが鹿肉、という事例も少なくありません。

事実、Forema のユーザーさんの中でのアレルギーの率は高く、過去のアンケートでは3割以上が自己免疫疾患。疑わしいものも含めれば6割にものぼりました。

アレルギー対策として鹿肉が求められるのは、アレルゲンが少ない、ペット側で抗体を獲得している可能性が低い、添加物が入っていないので増悪要因が少ない、などが挙げられますが、それでもアレルギー反応が出る可能性はゼロではありません。牛でアレルギーが出る個体は、同じ反芻動物である鹿でも、やがてはアレルギーが出てしまう可能性が高いとされています。

そして近年、アレルギーに悩むペット(そして人も..)が急増しています。

では、なぜそんなにアレルギー反応が出てしまうのか??

人も人間も、増え続けるアレルギー。原因はアレルゲンと呼ばれるタンパク質であるとされており、対策として低アレルゲンの食事に切り替える方法が一般化していま

アレルギーが起きてしまう根本の原因

犬の素材,ミニチュアダックス
アレルギーに苦しむペットが増えている

犬とアレルギー、腸内細菌

アレルギー反応は、アレルゲンに対して免疫が過剰に反応するために起こります。なぜ過剰反応してしまうのか、その根本の原因は不明とされています。

一方で、疫学の世界では20世紀の後半から、免疫と腸内細菌がどうやら関連しているらしい、という事が知られていました。ただ証明するのが難しい領域でもありました。

21世紀に入り、テクノロジーの進化で腸内細菌のゲノム解析をする技術が登場し、研究が飛躍的に進みました。その結果、アレルギーをはじめとする自己免疫疾患、鬱やパーキンソン病、アルツハイマー、多発性硬化症など、多岐にわたる疾患に腸内細菌が関与しているらしい事がわかってきました。

小麦
2012年のカナダでの話。二十歳の女性がボーイフレンドとキスをした直後に死亡するという事故がありました。原因は、男性が数時間前に食べたピーナッツバター

アレルギーがある犬の腸内はどうなっているか?

Forema では、愛犬/愛猫のマイクロバイオーム解析サービスを行っています。マイクロバイオームというのは、腸内フローラと概ね同じ意味です。で、アレルギーのあるペット犬の腸内細菌データが一定数あるのですが、一部の例外を除き、どれも同じような明快な特徴があります。

具体的には、本来はごく少数派のとあるグループが、一大勢力にまで拡大しています。あまりにも明白で、逆に腸内細菌を見ただけでアレルギーの有無がわかるほど特徴的なもの。先端研究で報告されているように、腸内細菌が自己免疫疾患と深く関わっているという事実は、もはや疑いがないがないように思います。

が、話はもっと深いです。

犬の癌(悪性腫瘍)と腸内細菌

悪性腫瘍のグループにも、アレルギー犬と同じような特徴が出ています。いや、その特徴をさらに極端にしたのが悪性腫瘍のグループだと言えます。

ただ、悪性腫瘍のあるグループは、抗がん剤治療をしていたり、抗生物質を服用中だったりするので、外的要因が多すぎる点が問題です。

その中で、抗がん剤治療をせず、穏やかに看取ることを選んだ、とある個体がいます。この子の腸内細菌の組成がもっとも印象的で、悪性腫瘍末期の、最終的な腸内細菌の組成がこの形なのかもしれません。(社外秘なので具体的なものが出せず恐縮です)

この子には、とあるご縁もあり、自然系のサプリを提供し、1日でも長く、穏やかな日々が送れるよう支援をしています。余命宣告の期日を過ぎても、頑張って生き抜いています。(執筆時点)

byOm ペットの腸内細菌解析
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