手順
鹿もしくは猪の大腿骨を用意します。深めの寸胴鍋が便利です。今回はキャンプ用のダッチオーブンをだるまストーブにかけっぱなしで放置しました。
キッチン用ノコギリで骨をカット。鍋にな入りきらないという理由もありますが、骨髄が溶けやすくするためにも大事なプロセス。冷凍状態だとスムーズに切れます。断面にピンク色に見えるのが骨髄(こつずい)。普段目にする機会はほとんど無いと思います。
鍋に水と骨を入れて火にかけます。それ以外は一切なし。
アクが出てくるので取ります。アクは取らないでいいという説もありますが、そのあたりの判断はお任せします。あとは放置し、お湯が減ったら適宜つぎ足していくだけ。
2時間くらい煮込んだ状態。この状態で味見をすると、あっさりトロトロな初期の頃の良さを味わえます。
一晩寝かせた次の日の朝の状態。ここからまたストーブにかけっぱなしで放っておけば、黄色く濁ったドロドロの状態に進化していきます。
特に完成というものはなく、気がすむまで煮込むのが良いように思います。もしもお肉があればトッピングにぜひ。安いお肉でもトロトロになっていきます。写真はペット用の鹿肉ですが、人間が食べても全く違いはわかりません。
容器にとって冷ませば飲む点滴。体調不良で食事が取れないワンコにもおすすめです。もちろん飼い主さんにも。人間がいただく場合は塩とブラックペッパーだけで十分すぎるほど美味しいです。
解説
骨を切ってストーブにかけっぱなしのズボラレシピです。骨は体を支えるためのパーツだと思われがちですが、実際には栄養分のたっぷり詰まった優良な部位。自然界でも肉食動物は骨からミネラルを摂取しています。使用した骨はペット用という事になっていますが、猪骨ラーメンなどで使われている人間用と全く同じもの。鹿と猪では、鹿の方が足が長いので骨が大きくなる傾向があります。成分については猪の方がこってりしていそうですが、詳細はわかりません。体感としては、猪の骨の方がげんこつ部分が柔らかくて崩れやすい印象があります。