ForemaはオンラインマーケットとかECサイト、マーケットプレイス、みたいなジャンルに属するサービスなのですが、ものすごく平たくいうと「ジビエ通販」です。
通販という言葉は今ではほとんど死語なのですが、実はこの言葉を使って検索をする人(主に40歳以上)が結構なボリュームで存在しています。
目次
通販ってなんだろう?
ネットが普及する前の時代、雑誌や広告経由で商品を宣伝し、電話だけで注文を受け、発送するというビジネスが存在しました。対面のみでの従来の販売に対し、通信機器(※電話・Fax)を介して行う販売なので通信販売と呼ばれたそうです。略して通販。80年代〜90年代くらいのお話です。
(※簿記では電話代が「通信費」という科目になる)
黎明期には「パソコン通信」という雑誌や、それの派生(?)なのか「ファミコン通信」というものも存在しました。私は読んだ事がありませんが・・。
今の時代、webが主流なのでネット世代の人たちにとっては通信販売という言葉自体が意味不明なのですが、一方で購買力のある世代が経済を動かしている分野(単価が高い商品など)ではい、まだ通販という言葉は強力なポジションを維持しています。
その文脈で語ると、Forema はペット用ジビエの通販です!って豪語した方が分かりやすいのだと思います。
(関連記事:ジビエ通販・販売について)
というわけで、ジビエ通販のForemaについてオススメの商品を紹介しますw。
ペット用の鹿肉 猪肉セット
愛犬家の間で以前から鹿肉の需要が高かったのですが、一方の猪はそこまで必要とされていないような印象があります。一方で、西日本の猟師さんたちは昔から猟犬に猪を与えていたらしく、猪を食べているかどうかは体つきを見れば一目瞭然なのだとか。
猟犬ではなくペットの場合でも、柴犬などの和犬は猪肉を好む傾向があり、多くのユーザーさんから猪肉を与えていると体調も万全との声を何度もいただいています。
という流れで、鹿肉/猪肉の双方を試していただこうと登場したのが、このセット。前置きが長くなりましたが、セットで買える「通販」は珍しいのでおすすめです。
https://fore-ma.com/products/194
ペット用、鹿肉ブロック100g小分けパック
ブロック肉は、切り落としやミンチに比べると劣化が少なく、またお肉の品質も良好な傾向があります。使いやすさをとるか、品質をとるか。
そんなジレンマを(ある程度)解決するのが100gブロック。小型犬でも朝晩で使いきれるサイズで、なかなかお目にかかれない商品だと言えます。
普通に人間がステーキにできる品質。Forema スタッフが夕食用に買って帰る率がもっとも高い商品だったりします。
https://fore-ma.com/products/255
鹿肉切り落とし 100g パック
ブロックに対して、こちらは切り落とし。切り落としと言うのは、飲食店用に出荷するブロック肉を整形する際に出た端肉(この場合はロースやモモなど)だったり、飲食店からの需要の少ないスネ肉(ふくらはぎのお肉。煮込みに最適)をカットしたものなど、いわゆる部位混合。季節差、個体差の多い部分でもあると同時に、「その地域の風土そのもの」を感じられる商品だとも言えます。
100gパックは小型犬や猫、フェレット用途にも耐えうる便利サイズですが、それでも余ってしまう場合、小分け再冷凍や、むしろ先にボイル などで熱を通して冷蔵保管という方法が一般的です。
https://fore-ma.com/products/249
鹿の粗挽きパラパラミンチ
少量から手掴みで使えるパラパラミンチ 。9mmの粗挽きです。
私などはこれを買って帰って普通に夕食に使っています。ミンチなので開封後は早く使わないと冷凍焼けしてしまうのですが、だいたい1ヶ月くらいちびちび使っています。商品はペット用という事になっていますが、リアルに個人用として使用しています。
臭みは全くないのですが、もしも匂いが苦手な人はセージやローズマリーなどのハーブを使うととても素敵な食体験ができます。ナツメグよりおすすめです。ただ、ペットの食べる分がなくなってはいけないので、人間は手を出してはダメ!とお伝えしたいです。
https://fore-ma.com/products/273
ペット用 猪ジャーキー
国産の猪ジャーキーは、実はあまり世に流通していません。特にペット用となるとなおさら。理由としては、個体の生息が西日本に偏っていることや、単価が高止まりな点、また一部の古い猟師さんたちは犬に出すなんてもったいない! みたいな感覚がある事も関係あるように感じています(自分の猟犬は例外)。
仕留めた猪を「獲物」や「褒賞」と捉えるならば、それをペット用に安く出荷するのは気が進まないのだろうと思います。一方で、駆除という無益な殺生の結果を、せめて有益に活用してあげたいと考えるのであれば、捨てるところなく活用する事はどんどん進めていくべきだと思います。近年は後者のマインドを持つ若手の狩猟者が増えてきたように感じています。
https://fore-ma.com/products/199
鹿のアバラジャーキー
肋骨(ろっこつ)と書いてアバラボネと読みます。その方が美味しそうな響きです。犬といえば骨、というイメージが存在しますが、実際には小型犬にとって骨の摂取はハードルが高いもの。そんな時に重宝するのがこの商品。
中型、大型犬からすればポッキーのようなもので、小型犬の場合はガシガシと噛み砕ける、とても良いあんばいのジャーキーです。
骨の摂取しすぎはウンチが硬くなるので、お肉摂取の1割程度にとどめ、数日に分けて与えるのがよいですね。
実は猫も喜んだりします(※)。自然界では猫も草食動物を捕食し、骨や内臓を摂取するので当然といえば当然とも。※ただし個体差あり
https://fore-ma.com/products/190
鹿のグリーントライプ
グリーントライプというのは反芻動物の胃袋の事。一般的には家畜として市場のある牛のトライプやラムのトライプが流通していますが、Foremaでは野生の鹿のトライプのみを扱っています。猪は反芻動物ではないので、いわゆるグリーントライプとは別物としています。
グリーントライプは実に曖昧な商品で、4つある胃袋のうち、4つ目をグリーントライプとする場合や、胃袋ではなく、内容物をグリーントライプだとする例も。生産者さんや販売者がそれぞれ主張しているのが実態ですが、Foremaの場合は、自然界の実例を元に、大量のセルロースを分解する「第一の胃袋およびその中身」をグリーントライプとしています。「胃袋(多少の内容物あり)」の商品と「中身のみ」の2パターン販売しています。
どちらにしろ、非常にマニアックな商品ですが、一部愛好家から強い需要があります。
胃袋: https://fore-ma.com/products/156
胃袋の中身: https://fore-ma.com/products/263
鹿の角のドッグガム
人気のロングセラー、鹿角のドッグガム。いわゆる噛むおもちゃ。S,M,Lサイズおよび、半割りにしたハーフカットサイズを取り揃えています。
角や骨は犬だけが欲しがるものと思われがちですが、自然界では、死んだ動物の骨や角を、あらゆる動物がかじりにきます。それは狼などの肉食動物だけでなく、キツネなどの中間捕食者、タヌキやイタチ、テンなどの下位捕食者やスカベンジャー、さらにはリスやウサギ、そしてシカといった草食動物までもが骨や角をかじります。
それは自然界で不足しがちなミネラルを補充するためで、動物の死骸は死して骨となり、なお循環の一部として役目を果たしているのだと感じます。こういう背景をしっておくと、ただのおもちゃではなく、私たちも生態系の一部として命の残骸を活用させてもらっているのだと経緯が芽生えてきます。
https://fore-ma.com/products/204
そういうわけで(??)、Foremaの商品をいくつか紹介させていただきました。
ECサイトは下記から。
株式会社Forema(フォレマ) 代表。生態系保全活動の傍ら、自社ラボで犬と猫の腸内細菌/口腔細菌の解析を中心に、自然環境中の微生物叢解析なども含め広く研究を行なっています。土壌細菌育成の一環として有機栽培にも尽力。基本理念は自然崇拝。お肉は週2回くらいまで。