ペット用のジビエ肉 ペットさん定期便

ペット用ジビエの定期便について

Foremaでは、業界初かもしれないジビエの定期便、通称ペットさん定期便を始めました。これは読んで字のごとく、ペット用のジビエ食材が毎月届くというサービスで、今の時点で大規模に展開している事業者は国内では弊社以外は無さそうな勢いです。

ペットのための宅配ジビエ「ペットさん定期便」

ペットさん定期便 サービス概要

ペット用の鹿肉
人間が食べても問題ない品質のペット用の鹿肉

ペットさん定期便は、月額3,490円〜でペット用のジビエ(鹿肉or猪肉)が冷凍で届きます。全て国産で、内容量は1.0kg〜。

プラン紹介

  • スモール便: 3,490円 1.0kg/月
  • ミディアム便: 4,360円 2.0kg/月
  • ラージ便: 7,980円 4.0kg/月
  • ウェット便 3,890円 ウェットフード100g x 10P/月

基本的には鹿肉・猪肉の双方が届きますが、「鹿のみ」とか「猪多め」といったリクエストにも対応しています。

配送ペース:毎月/隔月/3ヶ月に1回

配送ペースは「毎月」「隔月」「3ヶ月に1回」から選べます。お肉が余っている際などは、お届けを「1週間延期」もしくは「1ヶ月延期」の選択ができる、結構至れり尽くせりな設定をしています。

Youtuberのウメノミさんが取り上げてくださったのでご紹介します。

ペット用のお肉と人間用の違い

愛媛県産のペット用猪肉
愛媛県南西部で捕獲・出荷ように処理されたペット用猪肉。飲食店用途と同等の衛生基準で処理。

一般的に質問が多いのは「人間でも食べられるのか(ヒューマングレードなのか)?」という事。

結論から言えば問題なく食べられます。私たちも日常的に試食しています。普通に美味しいです。

ペットさん定期便用の猪肉を試食しました。

ではペット用のジビエとは何なのか?人間用とは何が違うのでしょうか?

ペット用の定義は決まっていない?

ペット用の定義というのは実はかなり曖昧で、一般的には下記のようなものがペット用に回ります。

  • 飲食店用にブロック整形した残りの切れ端(切落とし/細切れ)
  • 痩せていたり硬かったり、飲食店(主に高級店)用途には向いていないお肉
  • 捕獲の際に暴れたなどで肉に血が回っているもの
  • 捕獲の際に暴れたなどで打撲や打ち身があるもの

衛生基準としては人間が食べても問題ないもので、ただ「最善ではない」という判断でペット用に回っているのが実情です。スーパーには出せないけれど美味しい「わけあり野菜」と背景は似ているかもしれません。

ペット用ジビエに需要はあるか?

鹿肉 ペット用 大分

需要と背景について

結論から言えばあります。弊社ではBtoCのECサイト「Forema」やBtoBのプラットフォーム「Forema Pro」を通じて人間用の消費を増やし、山間部生産者の単価向上につとめて来ました。が、その過程でわかって来たのは害獣駆除で発生した国産ジビエは「人間の消費だけではとうてい消費しきれない」という事。つまり捨てられる命が削減できないという事です。

さらに言うと、産地側は消費者に気を使いすぎ、少しでも質が落ちると出荷をためらう傾向が強く、結果として食べられるものが廃棄に回っているという側面も大きくあります。(シェフの評価基準だとすぐに廃棄される)

そんなお肉をペットフード業者さんが大量購入して活用していると言う事例はありましたが、逆に言えばそれしか事例がなく、かつ単価がかなり低かったと言う実情があります。そこで登場したのが弊社の「ペットさん定期便」という流れです。

大型犬はすでにジビエ生活を始めていた

大型犬 ニューファンドランド
大型犬 ニューファンドランド。広島県安芸太田町のステーキハウス、Northの看板犬

今ほどジビエ人気が増す以前から、大型犬愛好家を中心に国内でもペット用ジビエの需要がありました。なぜ大型犬なのかと言うと、もともと猟犬の血筋が強かったという事情もありますが、飼い主に富裕層が多いからという背景が大きいのかもしれません。

富裕層や一部のブリーダーさんらが主に鹿肉をペットに与える事で「老犬が復活した」「毛並みがすごく良くなった」「幼犬の体づくりにすごくいい」といった実績が蓄積されていき、愛犬家の間ではペット=鹿肉という図式が出来上がりつつ有ります。

もちろん鹿肉だけでなく、猪肉でも有用なのですが「アレルギーが出にくいお肉」という事で鹿肉が先に普及し、そのままステレオタイプのイメージで「ペット用ジビエ=鹿」として今に至っているようです。

鹿か猪か?加熱か生肉か?

安芸高田の鹿 B品
ペット用の鹿肉を加熱したところ。人間が食べても遜色ないレベル。

生食に賛成の声・反対の声

ペットに鹿や猪を与える際、生肉はやめた方がいいという声と、絶対生肉だ!という声があります。前者は一般論として言われるものである一方、後者は現場の声、といった印象が強いと感じます。栄養的には加熱しない方が良く、また犬も生肉を大いに好むのだそうです。(犬種や個体差はあります)

一般的な飼い犬は生肉に慣れていないため、最初は少しずつ与えていくのですが、慣れていくに従って食べる量も増え、おなかの調子を崩す事もなくなり、体調も毛並みも良くなっていくとされています。

このあたりは世に多くの経験者がおり、各論様々なのでここでは断定はしません。

鹿肉と猪肉、どちらがいいのか?

鹿か猪かについては、犬の好みもあるので「合う方で」としか言えませんが、合う場合はどちらでも高評価です。ただし経験上、猪のお肉は小型犬ではお腹がゆるくなる事例が鹿肉よりも目立つように思います。

これはおそらくは脂身が原因で、慣れれば概ね解消されるのですが、慣らす前に諦めてしまう飼い主さんも多いため、これはもったいないことだと日々思います。

あくまで印象としてですが、品種改良が進んだ犬種ほど、食べ慣れない物に対しての反応が大きいように感じています。

Youtuberのきなこんぶさんにも取り上げていただけたのでご紹介します。

なぜやっているのか?

島根県の浜田誌奥部にて。
島根県の浜田誌奥部にて。このあたりは鹿・猪・ツキノワグマ・アナグマなど野生動物の宝庫。

食料廃棄(フードロス)を減らしたい

最後に、これまで高級店用途とされてきたジビエ食材を、あえてペット向けに注力して開始した理由を書きます。それは先にも少し触れましたが、人間だけの需要では害獣のお肉を活用仕切れないから。

また、人間の需要が増えたとしても、例えば捕獲時の「打ち身」や興奮して「血が回った」個体のお肉は今後も出荷されずに廃棄されていきます。つまり人間用というハードルが消費の幅を狭めているという実情があります。

このハードルが強固なフィルターとなり、食べられるお肉が「高級食材かゴミか」の真っ二つな領域に分断しています。

もちろん人間用に松竹梅を分けられれば良いのですが、人間界の国産ジビエ市場はそこまでまだ成熟していません。

一方のペット市場は大いに盛り上がっており、かつての「犬にでも食わせておけ」みたいな価値観はほぼ消滅したと言えます。巷では「旦那よりも犬にたくさんお金をかけている」という話もあるくらいで、とくに子供のいない(もしくは子育てが終わった)夫婦や独身者が、子供の代わりにペットに愛情とお金を注いでいるという実態があります。

捨てられる命の削減へ

市場としての背景はどうあれ、「ペットさん定期便」によってロス(=捨てられる命)が削減できる事は有益で有り、弊社が目指す方向と一致しています。さらには産地の外貨獲得や雇用の維持・創出にもつながり、山間部に人間が住み続ける足がかりともなり得ます。

弊社が将来的に目指しているのはジビエの消費そのものではなく国内生態系の回復と保全であり、結果として自然界と人間界の紛争が緩和される事を目標としています。

長期的には「増えすぎた人工林の削減」や「頂点捕食者不在の問題」に切り込んでいければと考えています。

そういう事なので「ペットさん定期便」をよろしくお願いします。

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