以前、BBQ協会の方の技術指導のもと、プランクBBQに挑戦し、とてもよい結果をえられたのですが、これに味をしめ、いや、これをきっかけとして、Foremaでも「プランクBBQの板」の取り扱いが始まりました。
なぜなら!
杉の無垢板ってなかなか売ってないんですね。板だけならホームセンターにもあるのですが、合板(接着剤含有)だったり、加工済み(コーティングや防腐剤)だったりと、プランクBBQには使えないものばかり。あったとしても高級なものばかりで、火にくべる用途にあらず。板の調達に困った自らの経験を元に、自社で商品化する流れとなりました。
(※販売は終了しました)
以下、商品概要です。
縦: 18cm
横: 30cm
厚さ: 1cm
材質: 杉
産地: 広島県
状態: 無垢材。防腐剤なし。
用途: プランクBBQ
そもそもプランクBBQって何かね?という人も多いかと思いますので、以下、順に説明を。
目次
プランクBBQとは何か?
プランクBBQは、木の板を使ったBBQの調理法です。木の板は英語でWood plank(ウッド プランク)。そのままのネーミングですね。
木の板の上に食材を置いて加熱する、一見すると意味不明なやり方ですが、本場アメリカではスタンダードな方法なのだそうです。
木の板の上に置く事でじか火が避けられ、板を通しての下からの熱と、全体を包む空気熱でやんわりじんわりと全体に熱が通リます。どんな食材にも適しており、オーブンのような仕上がりが、とても簡単に得られます。
プランクBBQの手順
1.木の板を水に漬ける
木の板が燃えないよう、事前に水につけておきます。板の芯まで水がしみ込むよう最低でも1時間は浸しておきます。清流沿いであれば川の 水に浸しておくとアウトドア感が加速します。この時、お水ではなく日本酒や白ワインなどの酒類に浸すという贅沢な方法もあり、これによって調理時にお酒の香りと杉の香りが調合。大人たちが大喜びするシーンに出会う事は不可避となります。
2.コンロの炭を弱火に
コンロの炭をならして弱火にしておきます。この時大きめのコンロであれば弱火ゾーンと、火のないエスケープゾーンを用意しておく事で火力の調整が容易になります。
3.木の板設置と食材配置
網の上に木の板を設置します。エスケープゾーンがある場合は、炭とエスケープゾーンの中間あたりに設置します(空気対流の真ん中)。その上から食材を配置していきます。この段階で岩塩を振ったり、オリーブオイルやバターの塗布をしておくのもOK。お肉の場合、お肉の上にジャガイモなどの野菜類を置いておくと、これが事で火の通り具合を確認するためのバロメーターになるので便利です。
4.蓋をして待つ
配置が終わったら蓋をします。蓋つきオーブンだと便利ですが、ない場合はボールやアルミホイルで代用しても問題ありません。大きなオーブンは大きくて重く、少人数のファミリーキャンプだと現実的ではない側面も。100均などで売っているレジャートレイなどは、まさにこの為にあるかのようなぴったりアイテムなのでオススメです。
5.満を辞してオープン
食材の大きさにもよりますが、だいたい15〜20分くらいでオープン。この状態でさらに2,3分置くことで、お肉内部の余熱で芯まで火が通ります。
この方法が優れている点として、じか火ではないので失敗しにくい事。多少焼き過ぎても硬くならず、また加熱が足りなければ再び蓋をすればいいだけ。放置プレーでもなんだかんだで上手くいくのが大らかで嬉しいところです。
また、簡単なのに仕上がり具合は上々で、とても柔らかくて美味しいです。絵的にも素晴らしく、無条件に盛り上がるので大人も子供も喜ぶ楽しい時間に出会えます。
木の板は2〜3回は使えるので、その意味でも事前の水没は念入りに。ここが甘いと焦げやすくなるのでリサイクルが難しくなります。
どういう食材に向いているか
お肉、お魚、野菜でそれぞれ可能ですが、メインの周りに野菜を配置するのが絵的にもオススメです。
「表面カリカリ、中身はジューシー」という言葉がありますが、プランクBBQの場合は外から中までオールジューシーという、どこか女性的な仕上がりに。よってForemaとしてはやはり鹿肉を使うことをオススメします。
鹿肉は柔らかい赤身が特徴ですが、火加減が難しく、BBQの現場だと硬くなり過ぎて初心者には使いにくいという側面があります。これは高温加熱だと硬くなるという鹿肉の特性が原因ですが、プランクBBQだとモーマンタイ(無問題)。放置していても鹿肉に丁度いい加熱となり、プロの料理人のような仕上がりになります。これは女性ウケが大変良く、特に男性陣にはしっかりマスター頂いて、おもてなしの腕を磨くことをオススメします。
尚、鹿肉は淡白なので、自家製ソースなどを事前に準備しておく事を推奨しますが、ない場合はスーパなどでちょっと高級な既製品を購入しておくのも良いです。お子さんの場合は岩塩や塩胡椒を振り、上をチーズでトロトロにするだけで喜びます。
以下、コマーシャル。
ジビエBBQ関連商品のご案内
毛利の鹿!ジビエBBQセットLサイズ 6.5kg
鹿モモブロックや煮込み用のスネ肉がどっさり届く、大人数向けのジビエBBQセット。20人前後でも十分なサイズ。ブロックなので自由にカットしながらメンバーやレシピに合わせたアレンジが可能。
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毛利の鹿!ジビエBBQセットSサイズ 2.5kg
鹿モモブロックがどっさり届く、大人数向けのジビエBBQセット。こちらは10〜12人くらいを想定。
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ジビエBBQ4種セット
初心者でも安心のスライスセット。鹿、猪の計4部位が楽しめる贅沢チューン。鹿肉スライスはじかびより鉄板やフライパン、ウッドプランクなどを使用することをオススメします。
https://fore-ma.com/products/62
プランクBBQの板
当記事でさんざん紹介したプランクBBQ用のアイテム。広島県産。
https://fore-ma.com/products/121
株式会社Forema(フォレマ) 代表。生態系保全活動の傍ら、自社ラボで犬と猫の腸内細菌/口腔細菌の解析を中心に、自然環境中の微生物叢解析なども含め広く研究を行なっています。土壌細菌育成の一環として有機栽培にも尽力。基本理念は自然崇拝。お肉は週2回くらいまで。