聖湖で野営

カメラ水没-「野営の人 Vol.10」

4月なかば、今年初となる民間のアウトドアイベント「野営の人」に参加してきました。というか今回はソロで開催の運びとなりましたので簡単にレポートします。

今回の野営場所は聖湖の湖畔。厳冬期には北海道並みに冷え込む魔境スポットも、4月も半分くらいになるとようやく桜がほころび始めます。そんな今回の野営においては、ジビエについては一切触れず、星の撮影と一眼カメラの水没について言及したいと思います。

県内屈指の星空スポット

星空と湖
聖湖北端から南方をのぞむ。空が明るく見えるのはは60kmくらい先にある広島市街地のあかり。長時間露光撮影。

今回聖湖を選んだのは県内でも屈指の星空スポットだから。動画用に導入したSonyの超高感度ミラーレス「α7sⅡ」の能力テストも兼ね、久々に天の川撮影に挑んだ次第です。

技術的なことを書くと、夜間の写真撮影は長時間露光という手法を使います。昼間であればパシャっと降りるシャッター(例: 1/100秒=0.01秒)を、夜は三脚に固定してゆっくりバーーッシャと撮影します(例: 1〜30秒くらい)。これによって暗闇でも光をかき集めて明るく撮影することが可能となり、現実離れした独特の画像が現れます。

22時頃。4月だと天の川が空に登るまでにはあと3時間くらい待つ必要がある。絞りF8 シャッター速度は25秒,ISOはなんと10000。通常のカメラではありえない設定。

アウトドアメーカーのカタログにあるような野営写真はもちろん、夜景や天の川の写真なども長時間露光によって生み出されています。オフシーズンでひとけも皆無の中、天の川が登るまで闇夜の湖畔で静かに過ごします。

湖に転落/カメラも水没

湖畔の斜面から空を撮影
湖畔の斜面から空を撮影。1時間後にはこの先に天の川が登る。激しく光っているのはガスランタンのあかり。長時間露光だと太陽のように描写される。F8まで絞って30秒露光,ISO6400

さて、本題に入りますが、この日の深夜0時半ごろ、カメラと一緒に湖に落ちました。湖畔の急斜面で真っ暗闇の中、三脚からカメラを外していた際カメラがポロリと落下。それを追っ一緒に坂を転がりのまま私自身も水中へ。カメラが水の中で明滅しているのを見た時は強度のハートブレイクでした。

ちなみに水没時間は3〜5秒ほど。急いで電源を落としたものの、あら不思議。切ったはずのモニターが激しく明滅しています。これは危うい。という事で先人の習いに従い、急いで電池を外します。ここまでだいたい20秒くらい。自らも真っ暗な湖に落ちているので結構バタバタしていたと思います。流血しましたし。

関係ないですがこの湖は例に漏れず(?)死体遺棄があったり、向かいの山でもやはり死体遺棄があったりで、なぜか湖からはいあがる途中でそれらの事実をうまい具合に思い出すのが人というもの。もちろんジェイソンも一緒に。が、今はそんな場合ではありません。(と、ここまでが30秒くらい)

聖湖の星空
よく見るとすでにうっすらと天の川の縁が見える。上部の半円は乱反射によるフレア。F4,25秒,ISO4000。

ここからはカメラの蓋類を開け拭いて水を切るわけですが、上記の写真とは違って実際にはほとんど真っ暗でどうしようもありません。しかも拭いている本人が水没しているので拭き取りの効果は限定的と言うべき。そういう事で一旦焚き火の近くのテーブルにカメラを置き、人間側の保護を進めます。

焚き火による応急措置..??

焚き火
強風で煽られた焚き火を長時間露光で撮影。ドルアーガの塔のローパー。F5.6で5秒

火の鎮静効果は時代を超越するものがあります。心が落ち着くと、ガラケーやスマホで水没から復帰している事例が多かった事を思い出し、さらに近年のiPhoneに至っては普通に(実質の)防水のような防御力を備えているという昨今の精密機器事情に思い当たります。であればsonyの一眼カメラでもexperiaで培ったであろうタフネスが応用されているはずです。

で、調べてみると・・・やはりいるんですね。水没さん。全国にゴロゴロいます。流石に同じ機種での同様の事例はありませんでしたが、頭数的にもキャノン事例が豊富にありました。そして「記事が新しくなるほど蘇生率が高まっている」という人類の進歩を目の当たりにした次第です。

さらに調べると、sonyのα7sⅡは防塵防滴が強化されているとんこと。日本のメーカーが防塵防滴と言っている場合は防水と(勝手に)解釈して間違いありませんw。

そういう事なので、カメラは復帰するだろうと確信し、心は安息へと向かいます。ただ心配なのはレンズ (SEL1635Z)です。これらはジップロックに封印し、シリカゲルで水分除去を数日徹底するしかありません。

太陽とシリカゲルによる除湿

シリカゲル。mont-bellの寝袋を買った時に同封されていたもの。

野営当日は蓋を全て開け、ひたすら水を切り乾燥させました。帰宅後はジップロックにシリカゲルを入れ、カメラとレンズを同封。日光浴させます。すると数分でレンズやファインダー内に結露が発生。シリカゲルもすぐに赤くなります。

シリカゲルには塩化コバルトが同封してあり、これが能力のバロメーターになります。これが青いと性能十分。赤(というかピンク)になっていると水分を吸って乾燥能力が無いということ。色は太陽に透かすとよくわかります。

で、日光浴させて30分もするとジップロック自体に水滴がつき、シリカゲルが機能不全をおこしている事がわかります。この場合、シリカゲルを袋ごと電子レンジで温めると性能は復活します。だいたい1分くらいでアツアツになり、湯気がもうもうと立って水分が飛びます。

これをある程度冷ましてから再びジップロックに同封。日光浴させて再びレンジへ..というのを8回くらい行ったところでカメラ側の結露はなくなりました。

一方のレンズは手強く、最終的には12回くらいジップロックの入れ替えを行い、結露を解消した次第です。

かろうじて復活?

聖湖で野営

その後カメラもレンズも見事復活し、試運転をしたところ問題なし。落下した湖が山奥で清流だった点はある程度の救いだったように思います。

カメラ復帰後にすぐ撮影案件があったため、サブカメラとともに現場に投入するも問題なく作動。さらに一週間後に近くの深入山でカメラテスト。機能的には問題なく、ただレンズ内部に若干の汚れが残った(青空を撮影すると目立つ)ため、近々クリーニングを行う必要がありそうです。

夜の湖はいろんな意味で怖いので、以後気をつけたいと思います。

夜の登山 深入山

株式会社 Forema 代表

この記事を読んだ人にオススメしたい商品

ペット用 鹿肉 切り落とし 4kg
ペット用 猪肉 切り落とし 4kg

猪のスペアリブ

鹿肉BBQセット

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です