鹿モモ肉の燻製

中国山脈横断100キロウォークで鹿モモ肉の燻製

最終更新日:
公開日:2017/06/16

先日開催された「第9回中国山脈横断100kmウォーク」に参加するウォーキングチームに、疲労回復成分「バレニン」が豊富に含まれる鹿モモ肉の燻製1kgを提供させて頂きました。…そして私も勢いで参加してきました。

100キロウォークというのは、文字どおり100kmを28時間以内に歩き切るという狂気の果敢なイベントで、中国山脈では今回で9回目。スタート地点は当ブログでもしばしば登場する広島県の安芸太田町。一方のゴールは山脈をまたいだ島根県益田市という、なんだか戦国の国獲りを彷彿とさせるルート。高低差は900m近いそうです。

100kmウォーク地図
100kmウォークのマップ。右上にある高低差のグラフが危険すぎる。一説によると全国で最も過酷な100kmとの声も。

地図右上のグラフを見てもわかるように、序盤からヒルクライム(と言うか登山)が始まり、600mを登りきり、そこから900m弱を下り切るという人道無視の難コースでありました。

疲労回復には鹿肉とバレニン

スタート地点 安芸太田町
100キロウォークのスタート地点、広島の安芸太田町。快晴で絶好のハイキング日和! 参加者は300名弱。そしてこの後・・。

快晴でスタートした100キロウォークですが、この難事業を乗り切るためにForemaから提供させていただいたのが、冒頭でも触れた鹿モモ肉の燻製です。鹿モモ肉にはバレニンという成分が多く含まれています。バレニンとはイミダペプチドの一種で、マグロやカツオなどの回遊魚や渡り鳥の胸肉に含まれている成分。抗酸化作用のほか疲労予防・疲労回復の効果が認められています。

これについては、以前Foremaのトピックスでも紹介させていただいたので引用します。

京都の大学の産学連携の一環として研究・報告されたもので、イミダペプチドが多く含まれているとの事。中でもモモ肉においては特にバレニン濃度が高く測定されたと報告されています。

http://www.kpu.ac.jp/contents_detail.php?frmId=4480
上記ページのA16

バレニンイミダペプチドの一種でミンククジラやイワシクジラの筋肉に多く含まれている、やはり筋肉疲労の発生を予防する成分。鹿のモモ肉はしなやかな筋肉の塊で見るからに疲れ知らずな美しさあり。なんだかとても説得力がありますね。また、バレニンではないのですが、イミダペプチドのひとつ、カルノシン(これも鹿肉に含まれている)は認知症予防の作用が期待できるという点も特筆すべき点。これは東京大学大学院での研究で報告されています。

https://www.k.u-tokyo.ac.jp/news/20110720hisatune.html

「鹿モモはイミダペプチドが豊富」より
https://fore-ma.com/blogs/topics/14

Wikipediaでも上記とは別件の実験結果について記載がありましたので、合わせて引用します。

イミダペプチド成分を4週間毎日投与後、4時間の自転車こぎ運動を行い、日常生活で起こる肉体疲労の負荷をかけた。イミダペプチド成分の入らない同じ食事を与えた群との比較で、実験終了直後の疲労感で、イミダペプチド成分を摂取しなかった群では、した群の約1.5倍、実験終了4時間後には約2倍の差が出た。これにより、疲労予防のみならず、疲労回復力を高める効果があることが確認された

すごいですね!

で、このバレニンが鹿モモ肉に含まれる事が分かったのが平成26年の話。早速今回の長距離歩行に役立てたいと差し入れを行なった次第です。

結果、鹿モモ燻製を提供したチームの9人(全員初参加)中6人が無事100kmを歩き切る事ができました。離脱した3人のうち、1人(女性)は最初から50kmが目標、残りは膝の故障というところで、さすがに故障は鹿モモ肉では防ぎきれない事が明白となりました。もちろん(?)私も23時間半くらいで歩き切る事ができました。

もう二度とやりたくないと思いました。

100kmウォークに準備するもの

ウィーダーインゼリー
ウィーダーインゼリーの一番高いやつ。濃厚ゼリー。手につくとアロンアルファのようにカピカピになる。

せっかくなので、100帰路ウォークに出場するにあたって準備すべきもの、あって役立ったものを紹介したいと思います。ビギナー目線です。

ランニングシューズ
全てはシューズから。靴の選択で本当に明暗が分かれます。トレッキングシューズでは重すぎるため、アシックスなどで軽めのジョギングシューズ・ランニングシューズを用意し、一ヶ月は履き慣らしとトレーニングすることをオススメします。私はmont-bellのパームランドジョガーを使用しました。(少しつま先が細いので、超長距離には向いていなかったかも・・)
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129361
ジョギングパンツ
時期にもよりますが膝上の方が良いように思えます。皮膚との摩擦はできるだけ回避することをオススメします。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1105525
タイツなどのフィットしたインナー
24時間以上汗をかき続け、着続けるものです。インナーだけはケチらず高いものを購入したほうが良いです。タイツタイプを着用するのは衣類と皮膚の摩擦を防ぐため。また日中は日焼け対策の意味もあります。

フィットしたインナー、タイツ類。衣類と皮膚との摩擦を防ぐためにも必須。写真は足の指の摩擦を軽減するためにワセリンを塗っているところ。
帽子
後半になればなるほど煩わしくなるので、できるだけ軽くて心地よいものを。多少高くてもアウトドア用品店で選ぶのが吉。日中はこれがないと間違いなく死期が早まります。
飲料・食料
飲料については重くなるので最小限にし、途中で調達できる場所をあらかじめ調べておくのが良いです。食料はウィダーインゼリーなどの流動系。カロリーメイトはまずパサパサで食べられないです。今回の100kmウォークは主催者がチェックポイント毎におにぎりなどを用意してくれていたので、食にはそこまで困りませんでした。
ロキソニンS(鎮痛剤)
普通に生きていると気がつきませんが、二足歩行はとても高度な運動です。私は72kmの時点でついに地にひれ伏し、以後全く回復せずに自立困難な状況に追い込まれました。この段階でロキソニンを服用することで歩行可能な状態に導かれ、6時間後にどうにかゴールするに至りました。ロキソニンは副作用もあるようなので、できれば事前のトレーニング段階で服用して試してみるのが良いのだと思います。ただ、鎮痛剤は現実から目をそらす側面が強く、無理をするほど後日の地獄が苛烈となります。
5本指靴下
指同士の摩擦を回避するそうです。人によっては靴下の上からもワセリンをぬるのだとか。私の場合はモンベルでそこそこいいものを購入しましたが、歩き終えた時点で指の部分にぽっかりと穴が空いていました。
ウォーキングポール
特に上り坂で威力を発揮します。慣れるまで多少の練習が必要ですが、腰の回転でグイグイ前に進めます。今回の参加者のうち1/4くらいの人がポールを使っていましたが、杖のような使い方の人が多く、途中で荷物になって手持ちになっている人が多かった印象があります。私も100kmの長距離でポールが手に与える負担が心配でしたが、終わってみれば手のダメージはほとんど無かったです。
使ったのはモンベルのU.L.フォールディングポール。折りたたみ式なので本番での強度は若干不足でしたが、携帯性が高いので通勤時の練習に重宝しました。
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1140187
音楽
昔のスマホなどに音楽を詰め込み、それだけのために持参。心が折れそうな時に光明が見える事があります。選曲を間違えると逆効果も??
ヘッドランプ
頭につけるタイプのランプを着用している人が多かったです。特に山越えに光は必須です。精神的にも。
熊鈴
地域にもよりますが、ツキノワグマが保護されて頭数を増やしている中国山地ではこれは必須でした。ツキノワグマと熊鈴については以前の記事をご参照ください。
書籍紹介-熊が人を襲う時

無理しなくていい。敵前逃亡もあり

島根県のどこか
歩行開始から8時間後くらい。県境を超えて島根県に入った人工林伐採地。スタート時の快晴がすでに過去のものに。ちなみに伐採後1年くらいか。自然林の復元をしてほしい。

集団でひたすら歩いていると、どこかの段階で脳内になんとかの成分が分泌され、マシーンのように歩き続けるマインドに切り替わります。なぜか歩くことをやめるのがとても難しくなってきます。なので、100kmが目標なのではなく、参加し、できる範囲で楽しく歩くことを目標にするのがまずは正解なのかもしれません。

歩行開始から10時間弱(20時過ぎくらい)でほぼ完全な日没。中国山地奥地。集団とはぐれ単独歩行。ちなみにこの辺りは水がとても綺麗。日没前まではホトトギスのような鳴き声が盛ん。日が暮れてからはフクロウやヨタカのような声も。時々猿。
美都温泉の道の駅
50kmのチェックポイントとなった美都温泉の道の駅。このあたりからずっと蛍が乱舞。これは21時くらいで、あたりは既に野戦病院。
鹿モモ肉の燻製
美都温泉の道の駅でようやく鹿モモ肉の燻製に。スライスが厚すぎ、咀嚼力を試されることに。これを食べた人は皆ゴールした(?)。

本当の地獄は50km以降に始まる

鹿のモモ肉を食べてから体力回復、となるはずが、後半戦は一気に失速し、微速前進に。どの参加者もそうでしたが、22時くらいからみな無口になり、一心不乱に闇の中を突っ切っていたものです。

島根のどこか
おそらくは23時くらい。この辺りは時々思い出したように街灯がある。写真として成立していない。
ローソン
島根に入って初のローソンに到着。おそらくは最も奥地のローソン。文明の光。0時前くらい。この頃になると、少し休むともはや立地上がるのが困難となる。
このあたりになるともう詳細不明。思考力は低く、記憶も不明瞭な部分が多々。おそらくは1時くらい。

これ以降は写真を撮る余裕もなく、ただただ苦行でした。この後、益田市街地に出て日本海に到達。そこで夜明けを迎えた次第です。

80km以降は人生の地獄で、こればかりは表現のしようがありませんでした。泣いた人もいると聞いていますが、わかります。途中でインパール作戦とかガダルカナルの山越えなどを思い浮かべ、熱帯雨林と30kgの荷物がないだけまだましだと自らを鼓舞し、結果として23時間半でゴール。

結局何が言いたいかというと、100kmを歩ききれたのは鹿モモ肉を食べたおかげ(かもしれない)!という事です。全員初参加のチーム9人も6人が歩ききり、貴重な体験を共有したものです。

尚、今回参加の300人弱の完歩率は80%とのことで、年々数値が上がっているようです。

そういう事なので、もしも100kmウォークにチャレンジする予定のある人は、是非とも鹿モモ肉のブロックをお試しいただければと思いました!

お買い求めは下記から。

https://fore-ma.com/products/31

尚、今回提供させていただいた鹿モモ燻製については、前の記事で詳しく記載がありますので合わせてご参照くださいw

https://blog.fore-ma.com/?p=852

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