三段峡 龍の口 シャワークライミング

三段峡シャワークライミング

先日、奥三段峡のシャワークライミングをレポートしましたが、今回はその下流の景勝地、三段峡のシャワークライミングをご紹介します。

今回は三段峡の長渕から龍の口までの距離を水面から遡上します。距離としては大したコトないのですが、楽しみながら遡上というミッションにより、1日仕事となりました。

ダムより下流で水量も豊富な渓流

水量の豊富な三段峡
水量の豊富な三段峡

大型ダムのない支流の原流域にあった奥三段峡とくらべ、下流のこちらはダム湖はさんで水量も水流も数倍規模のもの。雨が降るたびに濁流が渦巻き、それによって水底が洗われて透明度が復元するサイクルが繰り返されています。

語るよりも見るが早いということで、写真をぽんぽんと掲載していきます。

スタート地点である三段峡の長渕
スタート地点である三段峡の長渕
上流へ
上流へ。この数日後くらいから繁殖期を迎えたオオサンショウウオが頻繁に見られるようになる
岩と青龍
岩と青龍
上流域の典型的な風景
上流域の典型的な風景
天然のプールが多数存在する
天然のプールが多数存在する
たまらず飛び込む人も
たまらず飛び込む人も

上流域の生態

岩を登る姿
強い流れを避けて岩を登る姿

このあたりは源流域に比べると下流に位置しますが、それでも川全体で見れば上流に位置します。とある識者が言うには、本来いるべき種類の魚たちがしっかり揃っているらしく、完璧な川なのだそうです。オオサンショウウオも多数生息しています。

上流に大型ダムがあっても完璧な川なのであれば、ダムが無かった頃はさらに魚も水量も豊富だったのかもしれません。(多数の支流がダムのマイナスを払拭しているとも言えます)

アブについて考える

一瞬日が陰った空
一瞬日が陰った空

渓流全般に言えるコトですが、タイミングによってはアブが多くて腹が立つ事が多いです。

生き物にはそれぞれ役割があります。アブは、従来は水辺に来た哺乳類の血を吸っていたそうなのですが、こいつらだけは本来の生態系においていったいどんな役割があるのかさっぱりわからず、かたっぱしから迎撃して叩き落とす事に終始する時間もありました。

岩の上での休憩のひととき
岩上での休憩のひととき。ウェットスーツはアブ対策にも有効

で、調べてみると、やはりアブは生態系におけるスカベンジャーの役割を果たしており、死肉や糞などを分解しているそうです。で、たとえばアメリカミズアブの幼虫などはフェニックスワームと呼ばれており、飼料としての栄養価がパーフェクトなのだと。

種類によるのかもしれませんが、アブは自然界の有機物を土に還す役割を果たし、幼虫の多くは鳥や魚にとっての大のご馳走なのだと推察できます。

その意味では、本来人間がいるべきではないところで有益な働きをしているのがアブで、そこに我々が入り込んで行って勝手にキレているという構図もないわけではないのかもしれません。いわば門番。

ツエツエバエ の事例

アフリカゾウ
アフリカゾウ

似たような事例に(?)アフリカのツエツエバエ があります。ツエツエバエに刺されると激しく痛む上、人も家畜も眠り病という重篤な病に感染する事があるため、結果としてツエツエバエ の生息するアフリカ中央部には西欧人の農耕/牧畜による入植が全く進まなかった(=自然が守られている)という歴史があります。

余談ながらマサイ族にはツエツエバエ の眠り病に対する抗体があるそうです。

姉妹滝と竜ノ口(たつのくち)

三段峡のビューポイントの一つ、竜ノ口
三段峡のビューポイントの一つ、竜ノ口
龍の口に阻まれる
いわゆるゴルジュ地形。竜ノ口に進路を阻まれる

この地域の継承スポットとして有名な姉妹滝と龍の口。遊歩道は崖上にあるため、水面からこの景色を眺められる事はありません。
資料には最深部で9mともありましたが、現在は5,6mほどらしいです。

しょっちゅう濁流が押し寄せ、その都度景観の変わる渓流域はまさに生き物。巨大な落石や倒木が月日と共に様々な姿に変わっていくのだと思います。

三段峡の語源である三段滝も、台風によって現在は二段になっている点など、とてもわかりやすい事象だと言えます。

竜ノ口は、いわゆるゴルジュ地形で、深くえぐれた上に水流が激しく、どうやっても突破は無理でした。

自然に抱かれるシャワークライミング。本格的な沢ヤの領域ではない、アクティビティとしての楽しみ方が最も無難だと感じた次第です。

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