鹿の角先ストラップ

象牙とサイの角と鹿の角

鹿の角の先っぽを使ったForema のアイテム「鹿の角先ストラップ」をFacebook(以下FB)のショップにアップしたところ、不適切な商品としてアラートが出たので、その流れで書きます。

なぜ鹿の角が不適切なのか?

これは鹿の角が不適切なのではなく、FBの画像認識AIが「どう見ても象牙だろ」と判断したためだと思います。

以前も鹿の骨ジャーキーが不適切商品として却下され、いまだ回復していません。FBには異議申請フォームがあるのですが、基本的に返信はなく、改善もしないという欧米あるある。連絡すればほぼ返信がある日本企業の親切さは特筆すべき。

勢いついでに商品へのリンクを貼っておきます。(商品写真はこの記事のトップ画像)

鹿の角先ストラップ 商品ページへ

象牙の現状について

アフリカゾウ
アフリカゾウ

さて、本題に入ります。

野生の像にとって最大の脅威は、今も昔も密猟です。原住民がブッシュミートとして捕食する例もないわけではありませんが、大半が象牙を狙った犯罪集団によるもの。

特に近年では跋扈するイスラム系武装勢力(ボコ・ハラムやLRA)が象やサイの密猟に手を染めており、高額で取引された象牙やサイの角が武器弾薬購入の重要な資金源となっています。

上記武装勢力は村落を襲撃し、男性を殺害。女性や子供を大量に誘拐して性奴隷にすることを常套としており、男の子の場合は5,6歳であっても兵士として訓練されるのだそうです。そして次の襲撃や略奪、殺戮のコマとして使用されるという流れ。

狂人らの集団によって野生動物が絶滅に追い込まれ、その資金で武器が買われて暴行略奪が行われ、そこでさらわれた小さな子が精神を崩壊させ次の犯罪者になる。間違いなく、世界で最悪の出来事の一つだと言えます。

象牙やサイの角は誰が買っているのか?

象牙とアフリカゾウ
象牙とアフリカゾウ

象牙やサイの角の需要は、今も昔も中国です。象牙は権力と成功の象徴として、またサイの角は漢方薬として、高値で取引されてきました。

が、近年では急速に豊かになり始めた東南アジア諸国で新たな市場が芽生えており、サイの角などは抗癌作用が信じられて富裕層の間で需要が高まっているのだとか。ちなみに科学的に薬効は認められておらず、まさに迷信。愚の骨頂とはこの事で、そんなもののために絶滅の縁に追いやられているサイの身の上は同情してもし尽くせません。

※サイの角は切ってもまた生えてくるので、本来ならそもそも殺す必要すらない。

サイ

現在アフリカで確保された象牙やサイの角は、各所で集められながら東南アジアのとある市場に流れていくのだそうです。そこで仕分けでもされるのか、ブローカーがあつまるのか、有力な販売先へと散っていくのだろうと思います。

ダイヤモンドであれば「シオラレオネ → アントワープ(ベルギー)」のルートだったり、麻薬であれば「旧仏印 → マルセイユ(フランス)」のフレンチコネクションのように、いつの世も闇ルートというものは場所と形を変えて残り続けるのかもしれません。

ちなみに、我が国日本は、象牙取引がゆるゆるで先進国にはあるまじき醜態を晒していました。

メルカリや楽天、ヤフオクなど大手フリマやECでも最近まで出品、取引がされていました。自然保護団体のWWFが一つ一つ要請し続け出品禁止までこぎつけたそうなのですが、最後まで残ったヤ●オクなどはようやく出品禁止にしたとのが2019年になってから。

ソ●さんが中国と関係が深いからか?などど勘ぐってしまったのですが、実際はどうなんでしょう??

鹿の角の話

山間部から届いた鹿角
山間部から届いた鹿角。この写真は泥を落として洗浄した後のもの。

で、また鹿の角の話に戻るのですが、鹿の角は毎年生えてきます。だいたい5月〜6月あたりに生え始めます。この時期の角はまだ柔らかく、鹿茸(ろくじょう)といって、中国では高級漢方薬/精力剤として黄金のような値段がつきます。(また漢方か!)

鹿茸の場合はサイの角とは違って、薬効は認められているのですが、日本では薬機法(旧薬事法)に触れるため、どうにもできません。たまに猟師さんたちが個人的に粉にして飲んでいるみたいな話も聞きますが、特に何という事もなさそうです。

で、角は9月の後半くらいには生え揃うのですが、まだ皮をかぶっています。この時期に捕獲された鹿の角は真っ白です。

白色の鹿の角
白色の鹿の角。白化したのではなく、皮をかぶっていて色がつく前の状態

10月頃までに木に擦ったりして皮が剥け、よく見られる鹿の角のできあがり。繁殖期の闘争用に使われ、春先にポロリと落ちて終了です。

Foremaで扱っている鹿の角は、秋以降に捕獲され、食用として解体処理されたときの副産物を買い取って活用しています。

余談ながら、鹿の角が短期間にあれだけ立派に大きくなるのは、どうやら癌細胞と同じようなメカニズムの細胞増殖があるらしく、鹿の体内ではそれをうまく制御しているのだそうです。

国内では野菜に守るために鹿や猪を大量に駆除しており、これは最悪と思っていましたが、ゾウやサイの密猟〜犯罪マネーに比べると日本の害獣駆除は色あせてしまうもの。

密猟〜犯罪マネーの構図は象やサイのような大掛かりなものだけでなく、ペット用途のエキゾチックアニマル周辺でも普通に起こっているものとされ、その最前線が日本のペットショップだということを、私たちは知っておいた方がよいですね。

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