目次
過疎地の廃校を物流センターに
2019年の秋、山間部過疎地にある廃校を借りて、Foremaの物流センターを開設しました。
場所は、広島県山県郡安芸太田町にある津浪集落の旧津浪小学校。安芸太田町は広島県で最も過疎の進む自治体で、人口はもうじき6000人を切ります。その中でも津浪集落は人口300人ほどの、本当に小さな集落。その中心に位置するのが、2016年春に廃校になった旧津浪小学校です。
広島市内の倉庫街ではなく、あえて山間部過疎地を選んだのは、自然との距離の近さ。そしてForemaの価値観を体現するスポットになるだろうという、とても曖昧なフィーリングによるものでした。
津浪小学校は今では珍しい木造校舎で、しかしながら廃校になってから急速に老朽化が進行。このままでは取り壊しも視野に入るという状況にありました。
使えるものがどんどん捨てられていく。
これを何とかできないか? そんな気持ちからこの物件の活用を検討し始め、自社物流拠点としてオープンするに至りました。
過疎地の雇用創出はこの上ない社会貢献
過疎地が高齢化していくのは若者が働く場所がないから。田舎暮らしに憧れて移住してきても生活が成り立たず、結局は転出していくという事例は全国で多発しています。そして残されるのは老人ばかり。
過疎地のマイナスは公金で賄われます。優秀な人材を東京が吸い上げ、そこから生み出される巨大な黒字が全国に分配され過疎地の赤字を補う。この構図は決して健全ではないと感じています。
地方の金は地方が稼げ。
そのためには優秀な人材が不可欠です。都市部に出て英知を蓄えた人間がUターンできる下地、都市部で育ち豊富な知見を持つ優秀な人材がIターンできる基盤、それを整えることは社会全体にとってもプラスであると考えています。
そんな想いを実現できる拠点として、この廃校物流センターをオープンさせました。現時点で現地の若者5名の雇用を創出。うち3名は移住組です。急速に高齢化が進む中、廃校周辺は急速に若返りが進んでいます。
過疎地で働きたい人材ウェルカム!
Foremaでは、運営スタッフ・エンジニアをそれぞれ募集しています。基本的には広島本社での採用を考えていますが、田舎に住みたい、過疎地でトガった事を実現したい、そういう人材は廃校勤務もOKです。
地元の空き家は家賃1〜3万円程度で借りることができます。
ニホンザルやツキノワグマ が出ますが、そういう環境に喜びと尊厳を感じられる人にとってはこの上なく良好な環境だと断言できます。(夏は廃校のプールが利用できます/町の予算で民間に開放中)
自然を愛する人こそウェルカム
この写真は、廃校からさらに1時間ほど山奥にある湖。中国山地の最奥エリアでSAPをした時の写真です。安芸太田町にはSAPやカヤック、やろうと思えばリバーラフティング も可能です。原宿や表参道ではなく、自然と戯れるアクティビティにこそ喜びと興奮を感じられる人材は、根幹の方向性としてForemaにフィットしやすいと思います。
雪山を愛する人こそウェルカム
この写真は上記湖とはまた別の山奥の景色。同じ安芸太田町内でも、このあたりは2m以上積雪のあるウィンタースポーツの重要スポット。早朝に出発し、出社前に一滑りという生活も可能です。(※写真はバックカントリー中のひとコマ)
事実、そういう生活を目指して移住してきた人たちを何人も知っています。が、なかなか生活が成り立ちづらいというのが現状です。そういった状況を少しずつ変えるためにも雇用の創出は必須であり、誰もやらないのならばForemaでやる。今回の廃校物流センター設置にはそういった背景もあります。
都心の快適なビルでSDG’sを語るなかれ。持続可能な社会の創出エナジーは山間部にこそある。
登山を愛する人こそウェルカム
登る山、たくさんあります。中国山地はなだらかなので、日帰り登山や森林ハイクのしやすい土地柄。ノートPCとビバーク用具一式あれば山中での業務も不可能ではありません。ただし熊鈴は必須です。
清流を愛する人こそウェルカム
山があれば清流があります。川のせせらぎは電源不要のヒーリングミュージック。そこにAmazon Prime の必要性は皆無。真夏などは木陰の清流に足をつけて開発コードを書く、そんな人生が実現可能です。
自ら価値を生み出せるひとこそウェルカム
以上を踏まえ、会社に対し、そして社会全体に対して「価値」を生み出せると自負する人材を大いに歓迎します。
30年前よりはるかに便利になった今の世界は、しかし同時に、30年前よりはるかに”いびつ”になった社会でもあります。
この”いびつ”さを取り除き、よりよい世界を作り上げていくこと。それが「価値」です。
Foremaの採用に興味のある方はお気軽にご一報ください。
https://www.forema.jp/recruit/
株式会社Forema(フォレマ) 代表。生態系保全活動の傍ら、自社ラボで犬と猫の腸内細菌/口腔細菌の解析を中心に、自然環境中の微生物叢解析なども含め広く研究を行なっています。土壌細菌育成の一環として有機栽培にも尽力。基本理念は自然崇拝。お肉は週2回くらいまで。