生ごみとエコの話

最終更新日:
公開日:2016/09/27

子供を連れて公園へ遊びに行くと、小さな自然から季節の移り変わりを感じます。セミの声が段々と小さくなり、落ち葉が増え、ドングリが転がっていて…、秋が来たんだなと嬉しくなりました。夏もレジャーなど楽しいことがたくさんありますが、痛いほどの日差しや噴き出す汗など、不快な事も多いですよね。家の中の生ごみのイヤ~な匂いもその一つ。今回は生ごみの困り事が解決して環境にも優しい、家庭でできるエコのお話です。

どうにかしたい生ゴミのこと

嫌な匂いや虫で家庭内の厄介者である生ごみ、地球環境にとっても困りものなんです。それは生ごみの約80%が水分であることが関係しています。水分をたっぷり含んだ生ごみは「重い」し、「燃焼しづらい」ですよね。家庭から出る生ごみは、

  1. 焼却炉までの運搬にかかるエネルギー(生ごみは重い!)
  2. 焼却処分する際に必要とするエネルギー(生ごみは燃焼しづらい!)

これらが、他の可燃ごみよりも余分にかかります。この生ごみを「ごみとして出さず」に、家庭で「燃やさず処分」できれば、運搬や焼却で発生するCO2を削減できます。それを実現できるのが家庭用「コンポスト」です。

海洋深層水を飲料水として活用するアメリカの事例がとてもエコロジーだったのでご紹介します。 モントレー By druchoy - Flickr

コンポスト 家庭でできる微生物分解

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By 松岡明芳 (投稿者自身による作品) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

簡易なものから電気式のものまで

コンポストは、微生物によって生ごみを分解させる専用の容器です。大小様々な種類のコンポストが市販されていて、キッチンなど室内で管理しやすい密閉タイプもあります。分解された生ごみは肥料として再活用できるので、家庭菜園やガーデニングをしているなら生ごみを最大限に利用できます。コンポストの管理は通常、分解を促すために混ぜたりする手間が必要ですが、その必要のない電気式のコンポストもあります。こちらは生ごみを入れてスイッチを押すだけでOK!でも高価なので二の足を踏んでしまうところです。

地域によっては補助金もあり

そんな時に背中を押してくれるのが、一部の自治体による補助金です。調べてみると私が住んでいるところでは、家庭用生ごみコンポストに3,000円、電気式だと10,000円まで(購入額の2分の1が上限)の補助を受けられるようです。自治体も家庭の生ごみにかかる処理費用に頭を悩ませているんですね。段ボールで簡単にコンポストを自作する方法があり、講習会を開いているところもあります。

Compost
By en wikipedia [Public domain], via Wikimedia Commons”

家庭菜園で小さな循環を

生ごみが減ると、地球環境に良いばかりでなく、キッチンの匂いも減るしゴミ出しも軽くて楽になります。メリットの多いコンポストですが、軽い気持ちで始めて虫が発生したりする失敗も多いようです。自分の住環境に合わせたコンポスト選びや、管理方法やトラブルの対処方法など、下調べは入念にした方がよさそうです。

コンポストにチャレンジしてみたいけれど難しそう・・・と思ったら、生ごみの水をしっかり切ることから始めてみるといいのではないでしょうか。こういった誰にでもできる小さなエコがどんどん広がるといいですね。

わが家も家庭菜園があります。この夏は試しに植えてみたスイカが思いのほか甘くできて、子供も大喜びでした。子供がもう少し大きくなったら、一緒にコンポストを管理するのも楽しそうです。ごみが資源となり、大きく育ったスイカ…間違いなく美味しそうですよね!

冒頭写真:
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Shukaku_no_aki_autumn_fruit_vegetables.JPG

Forema 農園の看板
「畑を探しています..」集落の人にそう相談したところ、廃校物流センターのすぐ近くの畑を使わせてくれることになりました。相談の時間は実に2分弱。 こう

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