野生の猪のお肉で作られたドッグフード 「Forema Nature 猪」のご紹介。保存料や着色料、香料など、いわゆる添加物は一切使用していない、体にやさしいドッグフードです。(キャットフードとしてもご利用いただけます)
目次
Forema Nature 猪とはなにか?
「Forema Nature 猪」は国内で捕獲された野生の猪肉、お水、少量の寒天だけ作っています。「フォレマネイチャーいのしし」と読みます。
栄養成分は以下の通り。
水分 | 78.50% |
---|---|
粗たんぱく質 | 16.06% |
粗脂肪 | 4.54% |
粗繊維 | 0.01% |
粗灰分 | 0.63% |
可溶無窒素物 | 0.26% |
総エネルギー | 136kcal/100g |
代謝エネルギー | 96kcal/100g |
とは言え、いまいち良く分からないと思いますので解説します。
(Forema Nature 鹿の記事でも同じ内容を記載しました)
- 種類:ニホンイノシシ
- 部位:混合
Forema Nature の成分表示について
水分:78.5%
これはそのまんまですね。Forema Nature は1パックあたり100gで、猪の粗挽きミンチを大鍋で炊いて作ります。煮汁も捨てずに一緒にパックするので水分を多く含んでいます。
100g中、お肉は70g使用しているのですが、お肉自体も水気を含んでいるので、全体で8割弱が水分ということです。老犬であまり水分をとれなくなった、と困っている飼い主さんがForema Nature を喜んでくれるポイントがここ。手軽に水分が取れるので重宝いただいています。
粗タンパク質(そたんぱくしつ):16.06%
「粗」ってなに? となりますね。Forema Nature は「ケルダール法」という一般的な手法で「粗たんぱく質」を計測しているのですが、これは直接たんぱく質を計測するのではなく、含有されている窒素の量からタンパク質を逆算して導くという方法。データの信頼性が高いとか、分析値のばらつきが少ないというメリットがあるのだとか。
粗脂肪(そしぼう):4.54%
文字通りの脂肪です。いくつかある脂肪の抽出法で計測するのですが(Forema Natureはジエチルエーテル抽出法)、ステロール類、ビタミンなども溶け込んでしまうため、(純粋では無いという意味から?)粗脂肪という名称なのだそうです。普通に脂肪分と捉えて良いかと思います。
鹿肉で作った「Forema Nature 鹿」の粗脂肪は0.89%なので、鹿肉がいかに低脂肪化がよく分かります。こう書くと猪の脂質が高そうに見えますが、実際には猪のお肉ですら資質は牛肉の半分ほどしかありません。(鹿は牛肉の10分の1ほど)
粗繊維(そせんい):0.01%
セルロースやリグニン(木質素)といった、いわゆる繊維。一般的なペットフードの場合、植物性のものを配合するのですが、Forema Natureでは猪肉と少量の寒天しか使用していないので繊維質は極めて低いですね。ちなみに寒天自体は、100gあたり5〜6%程度の食物繊維を含有するそうです。
粗灰分(そかいぶん):0.63%
これも読んで字の如くで、実際に燃やして灰にして残ったものを計測します。直接灰化法という試験方法です。水分やら有機物やらが燃えて灰になると0.63%しか残らなかったということなのですが、この0.63が概ねミネラルなどの指標で、とはいえ一部不純物も含んでいるので”粗”という頭文字がついています。
可溶無窒素物:0.26%
全体から上記の5成分を引いて残ったもの。「その他、余り」みたいな感じでしょうか。実際には炭水化物に該当するもの。
総エネルギー:136kcal/100g
飼料を燃やした時に得られる総熱量。
代謝エネルギー:96kcal/100g
総エネルギーのうち、実際に消化されてエネルギーに使われるもの。一定の計算式に則って導かれます。食べたもののうち、糞として体外に排出されずに残ったものがエネルギーとして吸収されるわけですが、タンパク質分解の過程で生じるアンモニアの毒素を分解するなどのエネルギーとして消費されるため、それらを差し引いたものを代謝エネルギーとしています。
と、成分についてざっと記載しましたが、これらの中で一般的に最も気にされやすいのが、カロリーとタンパク質ではないかと思います。
猪肉も高タンパク低カロリー
猪肉の成分について
鹿と並んで高タンパク低カロリーと評れることも多い、滋養肉です。昔は病気の時しか食べられなかったとも聞きます(仏教で肉食は禁忌だったため山鯨と称された)。安直で恐縮ですが、以前作成した画像を貼ります。
鹿肉に比べるとカロリーは高いのですが、それでも牛肉の半分。そしてお肌テロっテロのコラーゲンも魅力です。
- 種類:ホンシュウジカ / キュウシュウジカ
- 部位:混合
Forema Nature は猫でも食べられる?
よく聞かれるのですが、Forema Nature は猫ちゃんOKです。Forema の猫スタッフさんも掌サイズの頃から爆食いしていました。
この動画は鹿肉の時のものですが、実際には鹿も猪もよく食べていました。一般的なドッグフード、キャットフードは、お肉などの主要成分に犬に最適/猫に最適な成分を加味してアレンジしていある(はず)なのですが、Forema Natureはその前段階の原料そのものなので、愛犬/愛猫に関係なくご利用いただけます。
お酒で言うと原酒のような立ち位置に近いので、手作り食もしくは総合栄養食でバランス採りをお願いします。ともあれ、不純物を廃したシンプルなウェットフードなので安心してご利用いただける良品。私も筋トレ後に何度か食した事があるほどです。
姉妹品 Forema Nature 野菜と猪
姉妹品というよりも、むしろアップグレードバージョンとでも評せそうな品、「Forema Nature 野菜と猪」。これはForema Nature 猪に、国産野菜4種(にんじん、カボチャ、さつまいも、小松菜)を加えたもので、配合比率は犬に合わせてあります。当然試食をするわけですが、人間目線で一番美味しいのがこれ。看板犬の小次郎さんも文字通りの秒殺で、その他のシリーズの存在を打ち消してしまいそうな危うさがあります。おすすめ!
- 種類:ホンシュウジカ / キュウシュウジカ
- 部位:混合
というわけで、猪肉ドッグフード/キャットフード 「Forema Nature シリーズ」をよろしくお願いします。
株式会社Forema(フォレマ) 代表。生態系保全活動の傍ら、自社ラボで犬と猫の腸内細菌/口腔細菌の解析を中心に、自然環境中の微生物叢解析なども含め広く研究を行なっています。土壌細菌育成の一環として有機栽培にも尽力。基本理念は自然崇拝。お肉は週2回くらいまで。