鹿の頭部

いわゆる鹿のトロフィー 鹿角の活用事例

最終更新日:
公開日:2017/09/18

猟師さんのところに行くと大抵置いてある鹿の頭部の骨。一般的には鹿のトロフィーと言うのだそうです(あまり好きな表現ではありませんが..)。これの品の背景について記載します。

個人的には頭部に対してのトロフィーと言う名称は好きではないので、鹿角のオブジェという名称で”個別対応”で取り扱っています。用途としては飲食店やショップ、サロンやアトリエなどでのインテリアを想定しています。狩猟の獲物ではなく、自然界の延長線上としてのもの、かつて生きた野生動物の遺物(アイデンティティ)として捉え、大切に扱ってくれる人たち をターゲットにした品です。

生産者と産地について

猟師さん
生産者の古門さん。後に続く銃のハンターは地域にはもういないらしい。

生産者は広島県安芸高田市の熟練の猟師さんで、Foremaのペット用サービス「ペットさん定期便」でも大変お世話になっている、地域猟友会の重鎮の方です。が、在庫が不安定なため、場合によってはその近隣の別の猟師さんの品になる事もあります。

袋角の鹿の頭部。
これは大型の雄の袋角のもの。袋角とは、秋前の、まだ皮膚に覆われた状態の角の事。だから白い。このサイズのものはなかなかとれない。

鹿の頭部は、昔からの飾り物や刀置きとしての活用されて来ましたが、現在では山間部の中のオールドカルチャーとなっており、そこまで付加価値の高いものとしては扱われていないようです。一方で、山間部との隔絶が進む都市部では、鹿の頭部はまず出会えないオンリーワンなアイテムであり、その価値はとても高いものです。

そんな背景の中、制作者の猟師さんから贈答頂き、Forema事務所に登場した次第です。

鹿の角の背景

鹿の角のサンプル
これは鳥取県産の鹿の角。活用したいが処分に困っている例も少なくない。

鹿の角は、一部の地域では活用が進んでいますが、その用途はまちまちで、多くは猟師さんが持って帰るというもの。それ以外の地域では廃棄物となる事が多く、お金を払って業者さんに引き取ってもらう事もあります。となると、「捨てるなら下さい」という声も出るのですが、これを揃えて保管しておくというのは解体所にとっても手間で、発送もまた大変手間なのだそうです。

野生鳥獣解体所は、それ単体での利益確保は難しく、多くは自治体が運営する、もしくは補助金や助成金によって穴埋めがされています。そんな中で手間やコストの削減は非常に大切で、よって「角ください」みたいなのはなかなか難しいのが実情です。

Foremaで扱っている鹿角のドッグガムもこのような背景の中で誕生したもので、材料となる角はある程度の金額を出して仕入れているものです。しかも仕入れた角は臭いがあるので手作業での洗浄や乾燥が必要なため、なかなか手のかかるものです。

鹿角ドッグガム
Foremaで販売している鹿角のドッグガムは、国産の鹿角を使用し、かつ薬剤などは使用していない天然素材のペット用品です。ここでは、このドッグガムがどう

鹿角のオブジェお買い求めについて

鹿の頭蓋骨
正面から見た図。鹿は穏やかに見える動物ながら、頭蓋骨だけだとどれも険しく見える。

在庫は多くないので、基本的には受注生産というスタンスです。受注生産と言っても角がある時期は限られているので、実質は晩秋から晩冬までの商品となります。当然ながら野生動物なので個体差が大きく、見た目やサイズも異なります。お届けまでの時間もきっちりお約束できるものでもありません。

どうしても必要な場合は、お問い合わせフォームなどから個別にご連絡ください。

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