世界とつながる腸内の生態系/マイクロバイオーム

最終更新日:
公開日:2021/11/01

突然ながら、下記のリストをご覧ください。

  • Ananas comosus:パイナップル
  • Medicago truncatula:タルウマゴヤシ
  • Arachis:ラッカセイ
  • Lupinus angustifolius:青花ルピナス
  • Malus domestica:リンゴ
  • Manihot esculenta:キャッサバ
  • Populus trichocarpa:ブラックコットンウッド
  • Quercus lobata:バレーオーク
  • Oryza brachyantha:イネ
  • Musa acuminata:タイワンバナナ
  • Asparagus offi cinalis:アスパラガス
  • Papaver somniferum:ケシ
  • Nymphaea colorata:スイレン
  • Cicer arietinum:ヒヨコマメArabidopsis thaliana:シロイヌナズナ
  • Punica granatum:ザクロ
  • Zea mays:トウモロコシ

犬や猫の腸内から検出される真核生物DNA

ここに紹介しているのは、Forema ユーザーさんのペット犬の腸内から検出された真核生物DNA の一覧。りんごや稲、パイナップルやバナナといった、おなじみの品々も並びます。飼い主さんが幅広い食材を与えているのでしょう。

では、キャッサバやアラビカコーヒーはどうでしょうか?コーヒーを与える前衛的な飼い主さんだったのでしょうか?トウガラシやヒマワリ、コヨーテタバコはどうでしょう??シロイヌナズナやヒメツリガネゴケは??

そうです。ここで検出されているのは、おそらくは食べたものだけではあり
ません。そして、これはこの犬だけでなく、Forema で確認したペット犬/ 猫
ほぼ全てに共通している事柄のようです。

一体どこからやってきたのか?

ペットたちの腸内から検出された、これらの植物DNA たちはどこからやってきたのでしょうか? 考えられるのは、他の食品に付いてきた、フードや日用品の原材料に含まれていた、飼い主さんが食べていた、そして落ちていた…。

ひょっとしたら海外から風で運ばれてきた” ちり” や種子がルーツという事もあるかもしれません。事実、北極や南極では温帯地域の種子が発見される事が普通にあるのだそうです。

こうした検出物はその個体の生活記録そのものです。腸内や皮膚などの細菌コロニーを調べることで、理論上は個体識別すら可能です。欧米では犯罪捜査に細菌調査の導入が検討されているらしく、細菌がアリバイや物的証拠になる日はそう遠くはないのかもしれません。

尚、全てのペットの腸内で共通して検出されたのが「ホモ サピエンス」、つまり人間のDNA です。私達は触れ合うことで細菌のみならず、皮膚/ 毛髪などのDNA すら共有しているようです。

腸内を調べれば、愛犬/ 愛猫が私達の知らない間に「誰と会っていたか」、それすらも分かってしまう時代なんですね!

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