現在foremaのページでも取り扱いを開始した鹿革製品ですが、その他の食肉などと同じく、そのすべての獣皮は害獣対策として、駆除されている鹿の皮を活用したものです。
foremaのコンセプトでもある、「害獣駆除という無益な殺生を、せめて有益な経済活動に転化させたいと」いう考えに基づいて、扱うレザー製品も獣害対策に取り組むNPOの地域おこし協力隊の方々の手掛けた製品をセレクトしています。
鹿革は、柔らかくてしなやかで、水に強く、軽くて通気性に優れており、老化しにくいなどの特徴を生かし、古くから生活道具の一部として使われてきました。現代では高級レザーとして扱われており、ジャケットや手袋、財布など様々な用途で使われています。
※鹿革の特徴については前回のブログでも触れているのでそちらを参考にしてください。
しかしながら、現在市場に出回っている鹿革製品の多くは、輸入品であるのが現状です。理由は様々ですが、多くの猟師さんは捕獲しても皮の剥ぎ取りが大変煩雑なため、皮については肉以上に廃棄処分してしまっている個数が格段に多いということ、野生動物の為供給が不安定、大きさや品質が一定しない、その他なめし工場が国内にまだまだ少ないということが主な理由と考えられます。
獣害対策によりいただく動物の命を繋ぎ、獣皮を有効な資源として活用し、地域の活性化にも役立てようと活動している国内で唯一の獣皮活用支援事業であるMATAGIプロジェクトでは、この鹿革の現状を獣皮なめし支援や産地の方々をサポートする取り組みをされています。
元々、腕の良い職人が存在する日本で、その中でも特にモノづくりに誇りをもち、確かな技術をもった職人達と、国内の鹿皮を鞣しから加工製品制作へ至るまで行うというのは、とても有益であり自然な流れだと感じます。
ここで、レザー製品において重要なポイントでもある鞣し方法についても触れてみたいと思います。foremaで扱うレザーは、従来のクロム鞣し剤など金属系なめし剤を一切使用せず、ミモザアカシアの樹皮を主成分に使用した、ラセッテー鞣しという地球にも人にも優しい日本エコレザー認証も受けているものです。赤ちゃんやお肌が敏感な方でも安心して使えるだけでなく、再利用した後は土に還すこともできます。
そんな循環型社会を目指す取り組みは、生態系のバランスを保っていく為にも、とても大事にすべき尊いものだと感じます。私たちが日々身にまとうもの、口にするもの全てに背景があり、歴史があり、何らかの命の上に成り立っている自覚と感謝を忘れないようにしたいなと改めて思いました。と同時にforemaの事業を通して、まだまだ少ない鹿革製品の販路拡大に貢献していければと思います。
まだ商品数は少なめではありますが、foremaではそんなたくさんの人達の思いがつまっただけでなく、クオリティやデザイン共に、ずっと使い続けたいと思える商品を揃えています。
カラーのご相談も可能な範囲で承りますのでご注文時にご相談ください。
鹿革製品のご購入はこちらから↓
・鹿革ピアス
https://fore-ma.com/products/106
・鹿革ネックレス
https://fore-ma.com/products/109
・鹿革キーホルダー3個セット
https://fore-ma.com/products/102
やっぱり自然と猫が好き。