先日8月27日、広島県廿日市市で広島初の本格的なグランピングイベント、グラマラスナイトが開催され、Foremaもジビエ食材の提供という立場で関与させて頂きました。
廿日市市と言えば安芸の宮島を擁する観光都市ですが、山間部エリアは都市部と完全に隔てられた深刻な過疎地域。今回のグランピングイベントが開催されたのは、そんな奥地の佐伯エリアにある岩倉温泉キャンプ場。名前だけ聞くと「温泉もあってリッチなキャンプ場だなーと」感じるかもしれませんが、温泉自体はずっと以前に閉鎖されており、逆に哀愁を感じさせるネーミングとなっています。
とは言え、過疎地の共通事項として自然の豊かさ、特に水と空の美しさ、空気の良さは秀逸なもので、第一回目のイベントにふさわしい会場となりました。
このイベントは、廿日市エリア出身の若者が中心となり、商工会や観光協会、地元有力企業などを巻き込んで開催に漕ぎ着けたもの。初回から完成度の高いイベントの仕上がりで、弊社はもちろん多くの関係者が驚いていたのが印象的です。
中でも目をみはるのが象徴的な大型テント。これぞグランピング!と言わんばかりの本格的かつゴージャスな仕様で、わざわざ海外から取り寄せられたとの事。砂漠の王侯貴族仕様と評せそうなものですね。
ここでグランピングについて簡単に説明を。グランピングは昨年あたりから首都圏で話題になっているゴージャスなキャンプ(グラマラス+キャンプの造語)の事で、アウトドアでホテルのような贅沢を味わいたいという富裕層のわがままなリクエストをそのまま実現させたもの。国内では一部のリゾートホテルや別荘地で取り入れられていたものが、首都圏の近場キャンプ場や大型公園、さらにはショッピングモールの一部エリアやビルの屋上などでもサービスや企画が実施されるようになり(←これらは手ぶらキャンプの延長)、今年に入ってちょっとした流行ワードになりつつありました。
そんな流れで広島に初登場した本格的なグランピングイベントが今回のグラマラスナイト。本格テントや毛皮のラグはもちろん、地元では超有名や杉の足場板を敷き詰めたり、腕のある造園業者やインテリア業者、家具職人、蝋燭クリエーターなどの協賛もあってとてもクオリティの高い内容に。また飲食店やバーの出店、さらには地元出身のアーティストによる音楽ライブもあり、夏イベントとしてのツボもしっかりと押さえた楽しいイベントでした。
Foremaから出させて頂いたのは鹿ロース、鹿モモ、猪ロース、猪モモからなるジビエBBQセットの他、鹿ロースの大型ブロック、猪ロースの大型ブロック。今回のイベントは事前申し込みのBBQコースとジビエコースの2種類があり、ブロックは後者用に。フレンチやイタリアンの経歴を持つ神戸帰りの地元シェフの豪腕が唸ったようです。
上の写真は鹿ロースを焼いて寝かせ、焼いて寝かせ、を3度繰り返す調理法の途中段階。どれだけ焼いてどれだけ寝かせるかはお肉の大きさや火の温度、室内温度によるとの事。シェフも「これをアウトドアでやるのは初めて(笑)」との事。ちなみにこのお肉は鹿児島県産。急峻な山岳を駆け上っていたであろう野生のニホンジカです。
以下、当日の写真をいくつか掲載します。
日没前のトワイライトタイム。この日は朝から天候がすぐれませんでしたが、午後の遅くからいい具合に回復。多くの関係者の日頃の行い。
空からのパノラマショット。日没ギリギリに撮影したものを、露光を落として夜っぽく補正してあります。
商工会や関係者の参加が多い中、facebookでたまたま記事を見かけて参加したというOLさんのグループ。
ジビエコースが供される大型のメインテント。ここは比較的年齢層の高い落ち着いたエリアに。
グランピングイベントとして象徴的なキャラバン仕様のテント。再びOLさんたちの写真を拝借。とてもエキゾチックな空間。
イベント終盤、21時前後の風景。都市部ではまだ早い時間帯であっても、山間部だと闇が深く、まるで深夜のような落ち着きに。
このイベントはシリーズ化し、広島県内を中心に活動を広げていくとのこと。今後の活躍に期待!!
主催のEtc.CARAVANの皆様、ありがとうございました。
株式会社Forema(フォレマ) 代表。生態系保全活動の傍ら、自社ラボで犬と猫の腸内細菌/口腔細菌の解析を中心に、自然環境中の微生物叢解析なども含め広く研究を行なっています。土壌細菌育成の一環として有機栽培にも尽力。基本理念は自然崇拝。お肉は週2回くらいまで。